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​お礼の中身

※『ですます調』はべったりとした説明口調になりがちなので、ここのページでも『である調』で進めていくことにする。

三つ目のホームページの内容なので近所の緩い話も、母が直接聞いた話をまたここに残しておく。


陰口でもな悪口でもないのに、なんとなく悪意に思えた話である。陰口なのか?ただの「事情の説明なのだろうか?」と。

 

この話のネックは周囲には仲が良さそうに見えている関係(私には周りにはそう見せているようにしか見えないが)なのに、わざわざ“それ”を話すのかというところだと思う。


以前近所で、ある年配女性ととても仲のいいオバサン(米オバサン)が、毎年恒例で地方の籾殻付きの新米を他の知り合いの人の分までまとめて取り寄せ購入し、精米機まで持って行って、精米していたものを配っていた時期があった。

米オバサンが精米の為重いお米を一袋ずつ、自転車の後ろに積んで少し離れた精米所へ出かける姿もよく見かけた。

 

(うちも誘われて購入していたけれど、途中で籾殻付き新米を親族から送ってもらうようになったので辞めたが。)


ある日、ずっと続いていることに母が、仲が良い事も込めて年配女性に「○○さん(『米オバサン』のこと)、そこまで(精米まで)やってくれていいね。」って話したら、
返ってくる言葉は母的に“○○さん(『オバサン』)のおかげで、おいしいお米、食べれてありがたい”とかの感謝の念の返事なんかが返ってくるかと思えば、年配女性が発した言葉は、
「いやぁ、ちゃんとそれなりのお礼はしてんだよ~。」と意外な事実だったらしい。


『それなりのお礼』を『いつも』とは、母も驚きだった。

母が購入していた時は、向うに言われる『色々込みでの代金』だけで、他に何かこの時のための特別お礼はしていなかった。ただ何かお裾分けになるようなものがあればこの時に限らずしていたので、その話は母にとって鳩に豆鉄砲のようだった。


きっと『それなりのお礼』とはその年配女性のことだから、見栄っ張りでプライドが高いので『饅頭二個』とかそういった粗品的ではないと考えられる。
お礼と呼べるほどのものをしていないと自分で認めないプライドもありそうななのでしっかりしたものを渡していたはずだった。

そのお礼が『現金』だったのか、母もそこまで突っ込んでは聞かなかった。というのもこの年配女性、こちらが興味を持ち、知りたがると今度は調子に乗りはぐらかすタイプなのは知っていたので。

 

もしこの年配女性とその『米』オバサンが大した付き合いでないのなら、年配女性がちゃんと米オバサンの好意のみやってもらっていないことを教えるために第三者の母にしっかり説明するのもわかる。

しかしこの人達は、普段からお裾分けみたいなものを頻繁にし合っているし、とても近所でも知れた親密な関係の年配女性と『米』オバサンなので、特にこんな風にイベント的なことがあれば何か普通に『お礼』すると言うかしてもいいとは思うだけれど。

それとも年配女性は『親しき仲にも礼儀あり』とでも言いたいのだろうか?

本人達がそれでいいと思っているならそれでいいのだが、この年配女性的には“黙っていては損とばかり”に話しているように聞こえてしまう。


やはり普通に考えるのは普段仲が良いのなら、仲の良い相手の存在を有難く話し、「いやー、いつも美味しく食べるのは、○○さんのおかげ。」くらいの称賛があってもいいと思うのだが。

お礼云々の話は省略するのが仲の良い証拠だと思う。

お礼の意味とは何なのかわからなくなってくる話である。

普段のあの人たちの仲の良さを知っている分、ただの余計なことにしか母と私には思えなかった。

どうもその年配女性は母にその米オバサンのことを『いい人』と思わせたくない気がしてならない気がする。

この年配女性の負けず嫌いのところが変にこんなところで作用して、一方的に『してもらっている』だけではないことを母に知らしめたかったようである。そのために持ち出したお礼の話なのだろう。

母はとにかく『人に素直に感謝できない人』と年配女性のことを憐れんでいた。
『傍から見た目で仲が良さそうにしても実際仲が良くない』から、そんなお礼の話などわざわざ出すのだろう。

いいやその後段々、年配女性の方が話のネタとして色々オバサンを利用しているように思えるようになったものだ。

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